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IDDK、高砂電気工業、ユーグレナが共同で宇宙空間向けの超小型細胞培養モジュールを開発し、ElevationSpaceの人工衛星に搭載し、微細藻類の宇宙培養実現を目指します

株式会社IDDK(東京都江東区、代表取締役:上野宗一郎、以下「IDDK」)、高砂電気工業株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役社長(未来創造カンパニー長):平谷治之、以下「高砂電気工業」)、株式会社ユーグレナ(東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、共同で宇宙空間向けの超小型細胞培養モジュールを開発したことをお知らせします。
このモジュールは、2025年に株式会社ElevationSpace(宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平、以下「ElevationSpace」)が展開する宇宙環境利用・回収プラットフォームELS-R※1に搭載し、低軌道※2に打ち上げ、微細藻類ユーグレナの培養実験に使用する予定です。

超小型細胞培養モジュールのイメージ図
超小型細胞培養モジュールのイメージ図

■共同開発の背景
微細藻類は、宇宙開発において食料源や酸素供給源としての可能性が期待されており、現在様々な研究が進められていますが、限りのある宇宙空間での実験には資材の軽量化と低容量化が不可欠です。
ElevationSpaceとユーグレナ社は、微細藻類ユーグレナの宇宙培養を目指して、2022年に覚書を締結※1しています。その後、小型人工衛星に搭載する超小型細胞培養モジュールの開発を実現するため、顕微鏡の最先端技術をもつIDDK、小型ポンプ等のパイオニアである高砂電気工業との共同開発を開始しました。
今回開発したモジュールは、2025年打ち上げ予定のElevationSpaceが開発する無人小型衛星ELS-R100に搭載するため、衛星とのインターフェースに関わる点でElevationSpaceから宇宙用機器開発に係る知見の提供・構造設計支援を得ながらユーグレナ社が設計と制作を行いました。そして、培養状況を観察するIDDKのレンズレス顕微観察装置「MID」※2と、培地を供給するための高砂電気工業の超小型バルブ、タンクユニット※3を搭載することで、総重量200g以下という厳しい制約をクリアし、かつ細胞培養の高度な制御を実現しています。

※1 2022年1月26日のニュースリリース:https://elevation-space.com/posts/91MRmLXG
※2 MID:半導体イメージングセンサー技術を駆使した独自のワンチップ顕微観察装置。従来の顕微鏡は対物レンズなど光学系技術により物体を拡大して観察する仕組みだが、MIDは顕微鏡の観察原理とは全く異なり、光感受素子(フォトダイオード)が密に並んだ半導体センサーチップ上に置いた観察対象をその半導体メッシュの細かさ(光感受素子の配列密度)で検出ができる
※3 超小型バルブ、タンクユニット:加圧されたタンクからバルブ操作で培地を顕微鏡観察装置に供給するユニット。弁部は高砂電気工業の超小型電磁バルブをベースとし、駆動方式をワイヤー溶断による1回限りの開放機構を採用、タンク部と一体化することで、小型軽量化を実現している

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